一口に「鋼材」といっても様々な種類があります。
それらは鋼種と呼ばれて、JISという独自規格で分類されています。
分類の手法ですが、用途や強度によるものが一例です。
この場合は4つに分類されています。
「圧延」「機械構造用鋼」「工具鋼」「特殊用途鋼」の4つです。
圧延は金属を押しつぶして加工したもの。
用途によりさらに分けられますが、SS・SN・SMといったようにアルファベットで表記されます。
機械構造用鋼はその名の通り、機械の構造用の材料として用いられる目的で開発されたものです。
炭素鋼の他にクロム、モリブデンといった合金元素を加工したもので生産されています。
工具鋼は切削加工や塑性加工などの材料に用いられるものです。
炭素、合金、高速度(ハイスピード)といった種類があります。
特殊用途はその名からも分かる通り、用途が特殊な鋼材です。
バネ、ステンレス、クロム軸受鋼といった特殊用途に用いられます。
さて、鋼材は形状によっても分類されています。
分類の目安は断面図から採られており、八角や六角、丸や角など非常にバラエティーに富んだ形状です。
こちらもいくつか紹介しましょう。
断面図が板状になったものを鋼版と言います。
厚さによりさらに分かれて、厚さが3mm未満のものを薄鋼板、3mm以上を厚鋼板と言います。
鋼管は断面図が筒状になったものです。
溶接したものと継ぎ目がないものに大別されます。
棒状になったものは棒鋼です。
その断面は円形や正方形など様々な形状があり、それぞれ呼び分けられています。